経営ビジョン
三栄コーポレーションは真に優れた生活用品を提供します。
「健康と環境」をテーマに健やかで潤いのあるくらしを創造します。
トップメッセージ
代表取締役社長
水越 雅己
2022年1月より、代表取締役社長に就任いたしました水越雅己でございます。
株主の皆さまにおかれましては、日頃より三栄グループに対し格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。また、新型コロナウイルス感染症に罹患された方々には心よりお見舞い申し上げるとともに、新型コロナウイルス感染症の拡大防止、収束に向けてご尽力をいただいている皆さまに、深く感謝申し上げます。
さて、2022年3月期を振り返りますと、2期続けての赤字となりましたことについて、心よりお詫び申し上げます。この結果は、コロナ禍に於ける環境の変化のスピードに、当社が一部追い付けなかった結果だと考えています。巣ごもり需要により売上が伸長した事業がある一方で、外出自粛の影響や需要予測の読み違えによる売上減少も発生しました。原材料価格、物流価格、燃料価格、為替などグローバルで進行するマクロ要因も、利益面全般に大きく影響しました。
当社では、人々のくらしに寄り添う商品を丁寧にラインアップし、複数の生活用品のカテゴリーで事業ポートフォリオを構築することで、会社としてバランスを図って参りました。2年間に及ぶコロナ禍がもたらした結果は2期連続の赤字であり、現状のポートフォリオに対する分析・入れ替え・強化を早急に行わなくてはならないことを示しています。
この状況を打開するためには、不採算事業の見直しが最優先課題です。2022年度は事業棚卸やコスト構造の見直しにより、スピード感をもって事業改善を進めていきます。更に、業績回復が見込めない事業については、大胆な事業の統廃合を含めた事業再構築を通して抜本的な構造改革を進めて参ります。
そこで、今後の取組について、三栄グループにおいて、中長期では注力していく分野を明確にすることも不可欠です。コロナ禍を経て、見えてきた成長ドライバーは次の通りだと考えています。
①EC事業の更なる強化
②海外現地法人を活用した海外ビジネスの一層の拡大発展
③サプライチェーンコントロールの重要性
④新規ブランド開拓による取扱いの拡充
⑤サステナビリティへの取り組み
マクロ環境の改善の兆しが見えづらい、厳しい環境を生き抜くため、今後上記の5つの成長ドライバーに注力して参ります。
また、これらを進めるにあたり、私たちが今以上に一丸となって戦い抜くための合言葉が必要と考え、生活用品の分野で、”本質において秀逸な商品“を提供する、つまり「くらしに、良いものを。」が会社の目標・志であることを、再認識・再確認しました。
私たち一人ひとりが生活用品への探求心を高め、それぞれの分野の専門性を更に磨き、1つ1つの仕事、事業に丁寧に誠実に取り組んでいくことが、結果としてマクロな状況の変化にも対応できるレジリエントな体質を作り出し、企業としてのサステナビリティを達成できるものと考えています。
これからも当社グループは、当社創業時からの経営思想である『随縁の思想』という企業理念の下、「くらしに、良いものを。」を会社の志として一人ひとりの想像力と創造力、ふたつの「そうぞう力」と実行力を駆使し、コミットメントの実践を小さいことからしっかりと積み上げていきます。
そのために、以下の5項目を行動規範として策定しております。
三栄コーポレーショングループの行動規範
- 1.私たちは、小さなことを誠実に行います
- 2.私たちは、助け合いのこころを大切にします
- 3.私たちは、感謝の気持ちを忘れません
- 4.私たちは、機を逃しません
- 5.私たちは、地球の未来を考え行動します
ステークホルダーの皆さまには、今後とも三栄グループへの多大なるご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2022年6月
代表取締役社長
水越 雅己